肺がんで余命宣告された父が余命より長生きできた話

私の父は肺がんで亡くなりました。肺がんが見つかったときは78歳で、ステージは4であと1年くらいだろう、と担当医からは説明を受けました。詳細な検査の結果、肝臓や一部の骨にも転移が見られる状態で、病巣の広がり的にも体力的にも手術は難しいとのことでした。家族で相談した結果、本人に病状の詳細を告知することに。父はさすがに落ち込みましたが、最終的に落ち込んでも寿命がのびるわけではない、残された時間を大切にすることを宣言してくれました。そして本人が副作用による体力の低下を懸念して抗がん剤の治療を拒否。あとは緩和ケアを受けることに加えて民間療法を試し、少しでも残された生活のクオリティを上げたい、ということに治療方針が決まりました。いろいろと私がネットで調べたところ、がんに対抗するにはやはり免疫力の向上が必要であること、そして免疫力の基礎となるのは「体温を下げない、体を温める」ことであるのを知りました。考えてみると父は体の冷えに悩まされていたことに気づきました。そこでそれから常に体の冷えない暖かい服装を守らせ、食事もショウガを使ったものや味噌汁やスープなど体の温まるものを心掛けたり、部屋の温度管理(常時25度)をしっかりと行うことにしました。寝るときの布団も軽くて暖かい高級な羽毛布団を購入。そして何より笑顔が大事との話を先生より伺ったので、とにかく面会のときは笑顔でいるようにしました。そういった効果が少しでもあったのかどうかわかりませんが、父は結果的に余命より一年近く長生きして亡くなりました。がんを克服はできませんでしたが最後までひどい痛みに苦しむようなことはなく、穏やかに過ごすことができよかったと思っています。